鍛造部でエアースタンプハンマを操るハンマーマンが、ハンマ鍛造の難しさややりがいについて紹介しています。

ゴールが無いから奥が深い。だから楽しみながら仕事ができる。

私はいわゆるハンマーマンです。エアースタンプハンマとよばれる機械を使って、真っ赤に焼けた鉄を火箸で操作し、エアーハンマの打撃で金型どおりに製品として成形していく仕事です。
ハンマーマンの仕事には熟練の技能が必要で、なんとか一つの製品を叩けるようになるには、最低半年くらいはかかると思います。
この仕事の何が難しいか、それはゴールが無いことです。
熟練のハンマーマンでも、打ち始めと1ヵ月後が同じタイミングで打っていけるという訳ではありません。
常に今日より明日、明日よりはその次の日、と、より良いものを無駄なく造る努力が必要です。
だから楽しい。
1日1日が勉強で、毎日考えながら仕事ができるからやりがいがあります。

エアースタンプハンマを初めて見た人は、危ない、と思われるかもしれませんが(実際に、私も最初は怖いと思いました・・・)、やり方をしっかり勉強すれば問題ありません。
私は最初に徹底的に安全について教えてもらったので、いざ仕事を始めた時には安心感がありました。
それよりも、500種類以上ある製品ごとに、打ち方、叩く回数などを覚えていかなくてはならないのが大変です。
一つの型を打つたびに、満足感と反省点の両方を体験してしまいます。

どう叩いたらもっとバリ(無駄な部分)を減らせるか、どの位の圧力で何回叩けば金型の寿命が延びるか、など、日々考えながら仕事を進めなければなりません。
すると、自然と自分の中で向上心が生まれてきます。
いつも、「今日より明日はこうしよう」、など、無意識に考えてしまうのです。
そういう癖が仕事を通じて自然と身に付いて、日常のことでも知らず知らずのうちに前向きに考えることができるようになりました。
大きく言うと、人生にも向上心が芽生えたというか。

大智鍛造所に入社して、仕事を超えた人間同士の付き合いというか、人の温かさを感じることができました。
仲がいいだけの付き合いではなく、世代関係なく仕事の厳しさもやりがいも教えてくれる、メリハリのある人間らしい付き合い方を初めて経験しました。
だから、リーダーとなったこれからは、もっともっと部署間の繋がりを大事にして、その中で会社全体の目標に向かって
メンバーを引張っていけるようになりたいと思っています。

今まで自分が教えてもらったこと、嬉しいと思ったこと、ありがたいと思ったことを、これから入ってくる人にも感じてもらえるように、まだまだ自分を成長させたい。
個人的には、子供に「パパ頑張ってるね」、と言われるくらい、イキイキ仕事をしている姿を見せたいですね。